朝になると仕事に行きたくない、制服を見るだけで気持ちが沈む、休みの日も次の勤務を考えてしまう。
看護師として働くなかで、このような気持ちが続くと「もう辞めるしかないのかもしれない」と感じることがあるでしょう。
ただし、仕事に行きたくない理由は一つとは限りません。
夜勤や業務量による疲労、人間関係、責任への不安、生活との両立、心身の不調など、いくつもの要因が重なっている場合があります。
その日の気持ちだけで退職を決めず、まずは自分の状態と負担の原因を整理してみてください。
この記事では、看護師の仕事に行きたくないと感じたときに、休む・相談する・働き方を変える順番を考えるためのポイントをお伝えします。
- 看護師が仕事に行きたくないと感じる理由を整理する
- 看護師の仕事に行きたくないときに休養と相談を優先する目安
- 看護師が働き方を見直せる状態になったら整理したい条件
この記事の監修

酒井 崇
(株式会社エスネットソリューション)
株式会社エスネットソリューション代表取締役
株式会社エスネットソリューションは、大分県にある医療・介護・福祉に関わるすべての方をトータルにサポートする会社です。
医療・介護・福祉に特化した無料の転職サポートを、大分県をはじめ全国で提供しています。
看護師が仕事に行きたくないと感じる理由を整理する
体調・勤務・人間関係・生活のうち、出勤を難しくしている要因を分けます。
今日の出勤が難しいときの連絡例
本日、体調不良のため出勤が難しい状態です。勤務開始前の連絡となり申し訳ありません。欠勤の手続きと、受診後に必要な報告について教えていただけますか。
職場で定められた連絡先・時間・方法に沿って、まず勤務できないことを伝えます。詳しい事情を説明する余裕がない場合は、必要な手続きだけ確認し、受診や休息を優先してください。
仕事に行きたくないと感じる自分を、怠けていると責める必要はありません。
まずは、どの勤務や場面で気持ちが強く沈むのかを見てみましょう。
理由を具体的にすると、今すぐ休むべきか、現職で相談するべきかが考えやすくなります。
夜勤や業務量による疲労が積み重なっていないか
夜勤明けに回復できない、休憩を取りにくい、記録が終わらず勤務後まで残る状態が続くと、出勤への気力が落ちることがあります。
疲労は自覚しにくく、ある日急に「行けない」と感じる形で表れることもあるでしょう。
一か月分の勤務表を見ながら、特につらい勤務の並びや、休めなかった日を振り返ってみてください。
夜勤回数だけでなく、夜間の人員、急変時の応援、夜勤明けの家事や育児も負担に関わります。
体力の問題だと決めつけず、勤務と生活のどこに無理が出ているかを考えましょう。
負担が具体的になれば、勤務調整や次の職場で希望を伝えやすくなります。
人間関係や質問しにくい雰囲気が負担になっていないか
特定の人に会うことが苦しい、忙しいときに助けを求められない、失敗を共有しにくいと感じる場合は、人間関係や職場の雰囲気が影響しているかもしれません。
自分だけの努力で変えられない要素もあります。
困った場面を、相手、状況、業務への影響に分けてメモしてみてください。
質問しにくいことで安全に不安があるなら、その状態を一人で抱える必要はありません。
教育担当、上司、院内の相談先など、話せる相手がいないか確認しましょう。
職場で支援を求められるかどうかは、働き続けやすさを考える大切な要素です。
仕事以外の生活まで苦しくなっていないかを見る
休みの日に何もできない、家族との時間を持てない、眠りが浅いなど、仕事の負担が生活に広がることがあります。
看護師の仕事に行きたくない気持ちを、気合いだけで押し戻そうとすると、さらに疲れてしまうかもしれません。
生活のなかで守りたいことが何かを考えてみてください。
通勤時間、送迎、介護、夜勤明けの予定なども、働き方を続けられるかに関わります。
自分にとって無理が出る条件を言葉にすると、現在の勤務を見直す材料になります。
仕事と生活を切り離さずに考えることが、次の選択を落ち着いて行う助けになります。
看護師の仕事に行きたくないときに休養と相談を優先する目安
日常生活や安全に影響があるときは、欠勤の連絡と受診・相談を先に確認します。
つらさが強いときは、転職活動まで進める余力がないこともあります。
今の自分を守るために、まず休養や相談が必要な状態ではないかを確かめましょう。
辞めるか続けるかは、少し回復してから考えてもかまいません。
日常生活に影響する不調があるときは一人で判断しない
眠れない、食べられない、涙が止まらない、出勤前に強い不安が出て動けないなどの状態が続く場合は注意が必要です。
転職先を探すことよりも、休養や医療機関、信頼できる人への相談を考えてください。
自分の状態を説明することが難しいときは、睡眠や食事、出勤の様子を簡単に記録しておくと役立ちます。
厚生労働省の「こころの耳」では、働く人の仕事や心の悩みに関する相談窓口を案内しています。
緊急性を感じるときは、状況に合う医療機関や地域の支援を優先しましょう。
自分を守るために休むことは、今後の働き方を考えるためにも必要な選択です。
患者安全に不安があるときは応援や確認を求める
疲労や不安が強く、業務を安全に行えるか心配になるときは、無理に一人で対応しないでください。
勤務中であれば、先輩、責任者、同僚に状況を伝え、確認や応援を求めることを考えましょう。
相談することは、責任から逃げることではありません。
確認したいことを口にできない職場の雰囲気があるなら、それ自体を相談すべき問題として考えてください。
安全に働くための支援を受けられるかは、今の職場を続けるか判断する材料になります。
自分と患者さんを守る行動を優先しましょう。
休むことと退職を同じ意味にしない
つらいときは、休んだら周囲に迷惑をかける、もう戻れないのではと感じることがあります。
しかし、休養が必要な状態で無理を続けることが、唯一の責任ある選択とは限りません。
勤務調整や休暇、相談など、利用できる制度や選択肢を確認してみましょう。
少し休んでから振り返ると、今の職場で調整したいことと、環境を変えたいことを分けられる場合があります。
結論を急がず、自分が落ち着いて判断できる状態をつくることが大切です。
退職や転職は、そのあとに検討しても遅くありません。
看護師が働き方を見直せる状態になったら整理したい条件
回復後に、夜勤・残業・通勤・教育など変えたい条件を絞ります。
少し余力が戻り、働き方を変えることを考えられるようになったら、求人を急いで探す前に条件を整理しましょう。
今の職場で何が負担だったのかを、次の職場で確認する項目に変えていきます。
条件に優先順位をつけると、情報に振り回されにくくなります。
夜勤、通勤、勤務時間を考えます。
教育、相談相手、体制を見ます。
収入、休日、両立を比べます。
今のつらさを避けたい条件と必要な支援に言い換える
業務が多すぎて休憩を取れなかったなら、次の職場では人員配置や忙しい時間帯を確認したい条件になります。
質問しにくかったなら、入職後の教育、相談相手、独り立ちまでの流れを聞くことが大切です。
今の職場の悪かった点だけを書き出すのではなく、次に必要な環境へ言い換えてみましょう。
夜勤、残業、通勤、オンコール、休日、収入も、生活に影響する条件です。
すべてを同じ優先度にせず、「必ず必要」「できれば希望」「避けたい」に分けると比較しやすくなります。
求人を見たときに、自分に合うかを落ち着いて判断できるようになります。
求人票だけで決めず見学と面接で確かめる
求人票では、実際の忙しさ、業務分担、入職後の教育まで分からないことがあります。
見学できる場合は、一日の流れ、人員配置、休憩の取り方、困ったときの相談先を聞いてみましょう。
今回の募集理由と、入職後に期待される役割も確認したい点です。
面接で質問することは、条件を確認し、長く働けるかを考えるために必要な行動です。
質問への応答と、説明の具体性も職場を知る材料になります。
安心できた点と気になる点をメモに残し、応募前に比べてください。
転職活動の連絡方法と自分のペースを守る
仕事に行きたくないほど疲れているときは、電話の連絡自体が負担になることがあります。
相談先を利用するなら、メールを希望する、勤務中は連絡を避けたいなど、連絡方法と時間帯を最初に伝えましょう。
生活を優先できるやり取りを選ぶことが大切です。
紹介された求人が希望と違う場合は、応募を見送ることができます。
早く今の職場を離れたい気持ちがあっても、条件を確認する時間を持ってください。
自分のペースで進めることが、次の職場で同じつらさを繰り返さないための助けになります。
看護師の仕事に行きたくないときに転職相談を使う
相談先には、未定の転職時期と無理のない連絡方法を伝えます。
転職相談は、退職を決めた人だけが使うものではありません。
今の負担を整理し、どのような働き方なら続けられそうかを考えるためにも利用できます。
相談する場合も、応募するかどうかは自分で決めることが大切です。
相談では今の状態と希望する働き方をそのまま伝える
転職時期が未定であること、まずは情報を集めたいことを伝えてかまいません。
夜勤を減らしたい、通勤の負担を見直したい、教育体制を確認したいなど、決まっている希望から共有しましょう。
全ての条件を決めてから相談する必要はありません。
回復を急がず次の職場を選ぶ時間を持つ
今の職場がつらいと、早く転職先を決めなければと焦ることがあります。
しかし、次の環境で何を変えたいのかを整理しないまま応募すると、同じ負担を繰り返す可能性があります。
求人ごとに勤務、業務、教育、生活への影響を比べてください。
転職活動を始めた後も、休息や生活を後回しにしないことが重要です。
自分の状態を見ながら、無理のない速度で情報を集めましょう。
納得して応募先を決めることが、これからの働き方を守ることにつながります。
看護師の仕事に行きたくないときによくある質問
出勤が難しい状態で転職の結論を急がず、まず支援と休息につながります。
仕事に行きたくない気持ちは、疲れているときほど言葉にしにくいものです。
ここでは、すぐに答えを出さなくてもよい迷いを整理します。
安全や体調に不安があるときは、一般的な判断よりも休養と相談を優先してください。
仕事に行きたくないだけで辞めてもよいですか
仕事に行きたくない気持ちが続くなら、その理由を見過ごさずに考えることが大切です。
疲労、勤務、人間関係、体調などを整理し、現職で相談や調整ができるかを確認してみましょう。
すぐに退職を決めなくても、環境を変える選択肢を考えてかまいません。
日常生活に影響する不調や、安全への不安がある場合は、我慢を優先しないでください。
休養や相談のあとに、今の職場を続けるか、働き方を変えるかを考えましょう。
自分を守る判断は、わがままではありません。
休職や勤務調整について誰に相談すればよいですか
相談先は職場によって異なりますが、直属の上司、看護管理者、人事、院内の相談窓口などを確認できます。
直属の上司へ話しにくい場合は、別の相談先がないか就業規則や院内案内を見てください。
困った場面と、希望する支援をメモしておくと伝えやすくなります。
強い不安や体調不良がある場合は、職場だけで抱えず、医療機関や外部の相談窓口を利用することも考えましょう。
誰に相談するか迷うこと自体を、信頼できる人へ話してもかまいません。
一人で答えを出そうとしないことが大切です。
転職するか未定でも相談してよいですか
転職時期が決まっていなくても、条件整理や情報収集を目的に相談できるサービスがあります。
利用条件は変わる場合があるため、申し込み前に最新の公式情報を確認してください。
相談したからといって、紹介された求人へ応募しなければならないわけではありません。
今の自分に必要な情報を集め、落ち着いて考える時間にしてください。
応募するかどうかは、希望する働き方と条件に納得してから決めましょう。
まとめ|看護師の仕事に行きたくないときは回復と相談から始めよう
看護師の仕事に行きたくないと感じるときは、疲労、業務、人間関係、生活、体調を分けて振り返ってみてください。
眠れない、食べられない、安全に働けるか不安といった状態がある場合は、転職よりも休養と相談を優先することが大切です。
働き方を変えることを考えられるようになったら、今のつらさを次の職場で確認したい条件に言い換え、応募を急がずに比較しましょう。
参考情報:厚生労働省「こころの耳」、株式会社エスネットソリューション公式サイト、SNET転職ナビ。相談窓口やサービス内容は更新される場合があるため、利用前に公式情報をご確認ください。






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