看護師の夜勤がつらいとき|無理を続けないための働き方の考え方

夜勤がつらい看護師が転職先で確認したい条件

夜勤明けに眠っても疲れが取れない、生活リズムが戻らない、少ない人数での急変対応に気を張り続ける。

看護師として夜勤がつらいと感じると、「自分の体力や適性が足りないのでは」と責めてしまうこともあるでしょう。

ただ、夜勤の負担は回数だけでは決まりません。

勤務の並び、休息の取りやすさ、夜間の業務量、家庭との両立など、いくつもの要素が重なります。

すぐに退職するか我慢するかの二択にせず、何が負担なのかを整理すると、今の職場で相談することや次の働き方を考えやすくなります。

この記事では、夜勤がつらい看護師が自分の状態を見つめ、無理のない次の一歩を選ぶための確認点をお伝えします。

この記事でわかること
  • 看護師が夜勤をつらいと感じる理由を分けて考える
  • 夜勤がつらい看護師が最初に優先したいこと
  • 夜勤がつらい看護師が転職先で確認したい条件

この記事の監修

酒井 崇
(株式会社エスネットソリューション)

株式会社エスネットソリューション代表取締役

株式会社エスネットソリューションは、大分県にある医療・介護・福祉に関わるすべての方をトータルにサポートする会社です。

医療・介護・福祉に特化した無料の転職サポートを、大分県をはじめ全国で提供しています。

目次

看護師が夜勤をつらいと感じる理由を分けて考える

看護師が夜勤をつらいと感じる理由を分けて考える
この章のポイント

夜勤の回数だけでなく、勤務の並び・夜間の配置・休息を分けて負担を整理します。

夜勤がつらい理由は、人によって異なります。

体力の問題だと決めつける前に、つらさが強くなる勤務や場面を振り返ってみましょう。

理由を具体的にすると、調整したい条件と転職先で確認したいことが見えてきます。

夜勤の回数より勤務の並びが負担になっていないか

同じ夜勤回数でも、前後の勤務の組み合わせによって、回復できる感覚は変わります。

夜勤明けに家事や育児、介護の予定が重なると、休む時間を確保しにくくなるでしょう。

連続勤務の後に夜勤が入るときや、夜勤明けの翌日に早番が続くときなど、特につらい並びを一か月分の勤務表で確認してみてください。

睡眠を取りにくいことや、食事の時間が乱れることも、負担を強める要因になります。

夜勤の回数を減らしたいのか、勤務の間隔を見直したいのかで、相談したい内容は異なります。

漠然と「夜勤が無理」と感じるときこそ、つらさが強い勤務の並びを言葉にしてみましょう。

夜勤中の業務量と人員体制を振り返る

夜間の受け持ち人数、急変時の応援、休憩の取り方は、夜勤の負担に大きく関わります。

経験者へ判断や業務が偏っていると感じる方もいるかもしれません。

何度も休憩を取れない、記録が終わらず勤務後まで残るなど、負担になる状況を具体的に残しておきましょう。

一人で抱えきれないと感じることは、能力が不足しているという意味ではありません。

教育や応援の体制、業務分担など、職場の仕組みとして考える必要がある場合もあります。

自分の頑張りだけで解決しようとせず、相談できる相手や対応の可能性を確かめてください。

夜勤と生活の両立で何が苦しいのかを見る

夜勤そのものは続けられても、送迎、家族の予定、介護、通勤時間と重なることで生活が回らなくなることがあります。

夜勤手当があるため収入面では続けたい一方、体調や家庭との両立に迷う方もいるでしょう。

どちらか一方だけを正解にせず、今の生活で守りたいことを書き出してみてください。

たとえば「月に何回までなら夜勤を続けられそうか」「夜勤明けは予定を入れない日が必要か」を考えると、希望が具体的になります。

家族へ相談したいことがある場合も、勤務表と生活の負担を一緒に見せると伝えやすくなります。

働き方を変えるかどうかは、仕事だけでなく、毎日の暮らしを含めて決めていきましょう。

夜勤がつらい看護師が最初に優先したいこと

夜勤がつらい看護師が最初に優先したいこと
この章のポイント

体調や安全に影響がある場合は、勤務調整や受診・相談を先に確認します。

つらさが続くと、早く環境を変えなければと焦ることがあります。

けれども、心身が消耗しているときは、判断や転職活動そのものが大きな負担になる場合があります。

まずは今の状態に合わせて、安全と休息を優先する順番を考えましょう。

日常生活に影響する不調を見過ごさない

眠れない、食べられない、出勤前に強い不安がある、涙が止まらないなど、日常生活に影響する状態が続くときは注意が必要です。

転職先を探すことより先に、休養や医療機関への相談、信頼できる人への相談を考えてください。

自分だけで抱え込めないと感じることは、弱さではありません。

働く人向けの厚生労働省「こころの耳」では、仕事やメンタルヘルスに関する電話・SNS・メールの相談窓口を案内しています。

緊急性を感じる場合は、身近な医療機関や地域の緊急窓口など、状況に合う支援を優先してください。

転職について結論を出すのは、少し休んでからでも遅くありません。

患者安全への不安が強いときは一人で判断しない

疲労や不安が強く、業務を安全に続けられるか心配になるときは、無理にいつもどおり働こうとしないでください。

勤務中であれば、責任者や同僚へ状況を伝え、応援を求めることを考えましょう。

夜勤を任されているからといって、一人で全てを抱える必要はありません。

後から振り返って「相談しておけばよかった」と感じないためにも、早めに声を上げることが大切です。

相談しにくい職場であっても、院内の相談窓口、産業保健スタッフ、就業規則で定められた相談先などを確認できる場合があります。

安全を守るための相談は、転職するかどうかとは別に必要な行動です。

今の職場で勤務調整や異動を相談できるか確かめる

夜勤を辞めるか退職するかの二択ではなく、勤務回数や並びを調整できる場合があります。

体調や生活上の事情を伝えたときに、どのような相談ができるかを確認してみましょう。

すぐに希望どおりにならなくても、職場が話を聞き、対応を検討してくれるかは大切な判断材料です。

病院や施設によっては、外来、健診、手術室など、日勤中心の配属を検討できることもあります。

ただし、異動の可否や勤務条件は職場ごとに異なるため、期待だけで決めないようにしてください。

現職でできる調整と難しいことを整理すると、転職する場合にも希望条件を明確にできます。

勤務調整を相談する短い文例

回数・勤務の並び・困る場面を伝えると、調整できる範囲を話しやすくなります。次は架空の相談例です。

直近の夜勤は月5回で、夜勤明けの翌日に日勤が続くと休息が取りにくいです。回数と勤務の並びを調整できるか相談したいです。難しい場合も、いつ再確認できるか教えていただけますか。

夜勤がつらい看護師が転職先で確認したい条件

夜勤がつらい看護師が転職先で確認したい条件
この章のポイント

求人では夜勤回数・人員・休憩・独り立ちの条件を同じ項目で比べます。

日勤中心の職場へ転職すれば、必ず負担が軽くなるとは限りません。

勤務時間や収入、業務の内容は職場ごとに大きく異なります。

求人票、見学、面接を通じて、夜勤以外の負担も含めて確かめましょう。

勤務時間

早番・遅番・オンコールまで確認します。

収入

基本給と手当の内訳を比べます。

業務と体制

忙しい時間帯と応援体制を聞きます。

日勤のみの求人でも早番・遅番・オンコールを確認する

「日勤のみ」と書かれた求人でも、始業と終業の時刻、早番・遅番、土曜や祝日の勤務はさまざまです。

訪問看護などでは、オンコールの有無や対応の頻度も生活に関わります。

通勤時間を含めた一日の流れを想像し、無理なく続けられるかを考えてください。

残業の有無も、求人票の短い記載だけでは判断しにくい点です。

忙しくなりやすい時間帯や、記録・申し送りを勤務時間内に終えられる体制かを質問してみましょう。

夜勤がなくなることだけではなく、休息を取れる生活に近づくかを基準に選ぶことが大切です。

夜勤手当がなくなる場合の収入を比べる

日勤中心の働き方へ変えると、夜勤手当がなくなり、手取りが変わる可能性があります。

給与を見るときは、月給の表示だけでなく、基本給、資格手当、固定残業代の有無、賞与、試用期間中の条件まで確認してください。

生活費や今後必要になる支出と照らし合わせて、受け入れられる水準を考えましょう。

収入を維持したい気持ちと、夜勤の負担を減らしたい気持ちが両方あるのは自然なことです。

どちらかをすぐに諦めるのではなく、「これより下げたくない金額」と「譲れない勤務条件」を分けておくと比較しやすくなります。

求人の説明で不明な点があれば、応募を決める前に確認しましょう。

日勤の業務内容と入職後の教育を確認する

日勤中心の職場でも、外来、クリニック、健診、施設、訪問看護では、求められる役割が異なります。

採血や処置の多さ、介助の比重、急変時の対応、他職種との連携など、実際の業務を確認してください。

経験のない領域へ移るなら、入職後にどのように業務を覚えていくのかも大切です。

見学の機会があれば、一日の流れと忙しい時間帯を見せてもらえるか聞いてみましょう。

教育担当の有無や、独り立ちまでの目安を知ると、入職後を想像しやすくなります。

夜勤を減らすことに加えて、今の自分の経験と生活に合う職場かを見極めてください。

夜勤がつらい看護師が転職サポートを使うとき

夜勤がつらい看護師が転職サポートを使うとき
この章のポイント

相談時は夜勤の負担と希望を具体的に伝え、応募は条件を確認してから決めます。

一人で求人を探していると、夜勤がないという条件だけに目が向きやすくなります。

相談先を利用する場合は、夜勤以外に減らしたい負担や生活上の希望も、はじめに共有しておきましょう。

応募を急がずに条件を整理できる窓口を選ぶことが重要です。

転職相談では夜勤以外に避けたい条件も伝える

相談時には、夜勤の有無だけでなく、早番・遅番、オンコール、残業、通勤、給与についても伝えてください。

「夜勤は月に何回までなら可能か」「夜勤は避けたいが土曜勤務は可能か」のように、決まっているところから話せば十分です。

希望が曖昧な項目は、相談しながら整理していけます。

夜勤のつらさを次の職場選びに生かす

夜勤がつらかった経験は、次の職場選びで大切にしたい条件を見つける手がかりになります。

勤務の並びが苦しかったのか、夜間の人員が不安だったのか、生活との両立が難しかったのかを振り返ってください。

理由が分かると、求人票や見学で質問すべきことが具体的になります。

転職後に同じ負担を繰り返さないためにも、条件を急いで妥協しないことが大切です。

気になる求人は、勤務時間、収入、業務内容、体制を同じ軸で比べましょう。

自分の体調と生活を守れる働き方を選ぶことは、長く看護師を続けるための準備になります。

看護師の夜勤がつらいときによくある質問

看護師の夜勤がつらいときによくある質問
この章のポイント

夜勤を減らす、異動する、転職する選択肢を、生活と支援の条件で判断します。

夜勤がつらいと感じても、周囲へ言いにくく、一人で答えを出そうとする方は少なくありません。

ここでは、働き方を見直すときによく出る迷いを整理します。

ご自身の状態に合わせ、すぐに結論を出せないときは相談しながら考えてください。

夜勤がつらいなら看護師を辞めるべきですか

夜勤がつらいことだけで、看護師そのものに向いていないと決める必要はありません。

看護師の働き方には、夜勤のある病棟以外にも、日勤中心の職場や勤務形態があります。

まずは何が負担なのかを整理し、現職での調整や別の働き方を考えてみましょう。

ただし、心身の不調や安全への不安が強いときは、我慢を続けることを優先しないでください。

休養や医療機関、身近な相談先を利用し、必要であれば働き方を見直すことが大切です。

看護師を続けるかどうかの判断は、少し落ち着いてから考えてもかまいません。

夜勤なしの看護師求人なら負担は減りますか

夜間勤務がなくなることで生活リズムを整えやすくなる方はいますが、負担が必ず減るとは限りません。

早番・遅番、オンコール、残業、業務量、通勤時間なども、毎日の暮らしに影響します。

日勤のみという表示だけで判断せず、勤務の実態を確認してください。

収入面も、夜勤手当がなくなることで変化する場合があります。

自分が減らしたい負担と、維持したい条件を比べることが重要です。

入職後の一日を具体的に想像しながら、無理なく続けられる職場を選びましょう。

夜勤を減らしたいことを転職面接で伝えてもよいですか

希望する勤務形態は、応募前や面接で確認してかまいません。

単に夜勤を避けたいと伝えるだけでなく、生活や体調を踏まえてどのような働き方を希望するのかを整理しておくと、話が伝わりやすくなります。

募集内容と希望が合っているかを確認したうえで応募しましょう。

面接で聞きにくいと感じる場合は、応募前に相談先へ確認できることもあります。

勤務条件が曖昧なまま入職を決めないことが、後悔を減らす助けになります。

働き方の希望を伝えることは、わがままではなく、長く働くための大切な確認です。

まとめ|夜勤がつらい看護師は無理を続けず働き方を整理しよう

まとめ|夜勤がつらい看護師は無理を続けず働き方を整理しよう

夜勤がつらいときは、自分を責める前に、勤務の並び、夜間の業務と人員、休息、生活との両立を分けて見てみましょう。

心身の不調や安全への不安がある場合は、転職活動よりも休養と相談を優先してください。

今の職場で調整できることを確認したうえで働き方を変えるなら、日勤のみという言葉だけではなく、勤務時間、収入、業務内容、教育体制まで確かめることが大切です。

参考情報:厚生労働省「こころの耳」、株式会社エスネットソリューション公式サイト、SNET転職ナビ。相談窓口やサービス内容は更新される場合があるため、利用前に公式情報をご確認ください。

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この記事を書いた人

ナースの休憩室編集部です。ナースの方のキャリアや悩みに向き合うサイトです。

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